「何気ないことを大切に」
「OICのすげぇ奴を紹介して、読者が一歩踏み出すきっかけになることを信じて始めたこの企画」
記念すべき3人目のすげぇ奴は・・・・
今回のOICすげぇ奴特集は
経済産業省主催第5回University Venture Grand Prix (UVGP 2016にて
社会貢献の観点からソーシャルアントレプレナー賞を受賞し、ご褒美としてアメリカのシリコンバレーに招待された経営学部経営学科3年のteam-ritsu所属、河瀬 慶くん!
team-ritsuはアイデアラボでしゅみるんの隣にブースを構えている団体です!慶くんにお時間いただきインタビューしました!
経済産業省主催のビジネスコンテストで入賞するという輝かしいい功績を残した彼ですが、いったいどんな道のりを歩んできたのでしょうか?時間をさかのぼって紐といていきましょう。
ビジコン入賞までの道のり!
普通の学生と同じように過ごすな!
茨木高校出身の彼は立命館入学後、ビジネスコンテストに出場する団体team-Ritsuに入団。たまたま広報で見かけたのがteam-Ritsu。SLCの学生コーディネーターも所属していて、『ボランティアの視点だけでなく、幅広い視野を持ちたい』と思い、入ったのがきっかけです。
さあ出発!
team-Ritsuに入ると、早速ビジネスコンテストに向けて案だしが始まりました。とはいえ、ビジネスプランなんて考えたことがない。なかなかいいアイデアが思いつかずに右往左往していたところ、ふと高校生だった時の記憶が蘇ります。
「海外では捨てられてる雑草が、日本では野菜扱いされていて、持って帰ればよかった~」
これは高校の理科の先生が授業中にちらっと言っていた言葉。慶君はたまたまこの言葉を覚えていて、調べてみると本当でした。彼曰く、記憶力には自信があるそう。
その雑草の正体は「アイスプラント」
アイスプラントって?
葉の表面が凍ったように見えることからアイスプラントと呼ばれていて非常に栄養価が高い野菜。メタボ対策、抗酸化作用、疲労回復、むくみ解消、美肌効果によい!と言われていて、栽培しやすく、健康食品として注目されている野菜。
このアイスプラント、チュニジアではなんと雑草扱い。日本だとあまり感じることはないけれど、チュニジアでは格差問題が相当な社会問題になっているんだとか。特に農家は厳しい生活を強いられているようで、これをビジネス化することで現地の農家の収入格差の改善に取り組もうと考えた。
:チュニジアのニュース
このアイスプラントをビジネスに使えるのではないかと、メンバーに提案したところ賛成を受けビジネスモデルを作成する。
立命館ベンチャーコンテスト
最初に出たコンテストだ。立命館ベンチャーコンテストは2001年から実施されていて、「学生が持つ技術やビジネスアイデアをもとに起業プランを募集し、大学初ベンチャーの創出」を目的とし、開催されていて慶くんは相方の菅間くんと共に2016年度の大会に出場。
もちろん初めてのビジネスコンテストで何をどうすればいいか分からない。過去の文献を読み漁ったり、英語の論文を読んだり、提出期限に間に合わせるために徹夜したり。アイデアラボの他団体の人にも見てもらったりしてアイデアにブラッシュアップを重ねた。
すべての行動が手探りで、正直かなりしんどかったが、一緒に挑戦する相方がいたし、ビジコンで賞金を獲って、おいしい飯を食べたい!という野心もあった!満を持して大会に臨んだ!
結果はいかに。。
結果は惜しくも2位。1位は立命館大学の生命科学部の学生。実はこのコンテスト、理系学生が研究の一環として出場していたりするのですごくレベルが高かった。
優勝チームはこちら↓
課題はプレゼン力!
立命館ベンチャーコンテストに出場して分かったことが2つある。
1つ目はビジネスプランの実現可能性を高めなければならないこと、
2つ目はプレゼン力の強化が必要なこと。
次のビジネスコンテストに向けて、課題を克服し始めた!
ビジネスプラン
アイスプラントは生ものなので輸送コストが高い。そこがずっとネックだったが、粉末に加工して調達するというアイデアを思い付いた。
また、会場で実際にアイスプラントを食べてもらおう!という斬新なアイデアも思いついた!
プレゼン力向上
プレゼン力は立命館ベンチャーコンテストで知り合った東北大学の脳科学の教授に鍛えてもらった!
・1スライドに1情報という
・写真を連続で見せて、次の写真を連想させるような興味喚起のテクニック
・プレゼン中にあえて間を開けて不自然さを作ることによって注意を惹く方法
あらゆる方法を教えてもらいプレゼン力向上のためインプットを行った。
こういう経験もビジコンならではですよね!
もちろんインプットしただけではもちろんうまくならない。チームRitsのメンバーに100回以上プレゼンを練習し自信を付けた。アウトプットが大切!!
実は彼、もともと体が弱い。朝起きれなかったり、立ち眩みで倒れてしまうような持病があり、今までかなり苦労してきた。ひどい時には学校にあまり通えない時期もあったりで、つまり何が言いたいかというと、人前でしゃべるのに慣れていない。全然しゃべれなかった。
実のところ立命館ベンチャーコンテストで体が震えるほど緊張したそう。大人数を前にするプレゼンを成功させるためにプレゼン練習を死ぬほど繰り返した。初めから上手な人なんていないんですね。努力の先に得るものあり。
経済産業省主催UVGP
立命館ベンチャーコンテストで見えた課題を1つ1つつぶして、もう一度挑戦したのが経済産業省主催UVGPというビジネスコンテスト。50チームのうち決勝に進めるのはたった10チーム。みごと書類審査を合格し、決勝に残った。
遂に決勝!優勝まであとすこし!
東京大学本郷キャンパス「情報学環・ダイワユビキタス学術研究館」で開催される、経済産業省主催UVGP(University Venture Grand Prix )のファイナリストに選ばれた!予選を勝ち抜いた学生ファイナリスト10チームが集い、起業家、大学教員、各業界の有識者からなる審査員を前にプレゼンテーションを行った!
想定外のアクシデント!本番はいかに!
思いの寄らぬアクシデントを思い付いた!なんと開場は飲食禁止!アイスプラントを試食してもらうことができない!でもルールはルール。破ることは許されない。そんな厳しい状況だったが、相方が機転を利かせて笑い話に!審査員にウケていいムードでプレゼンを行うことができた!
長い苦労を重ね、結果的に高い社会貢献性を評価され、ソーシャルアントレプレナー賞を受賞!賞金とシリコンバレーへの切符を得た!
大会詳細はこちらから
シリコンバレーで武者修行!
シリコンバレーをご存知でしょうか?アメリカの西海岸に位置するシリコンバレーは今世界で活躍する一流企業が集まる地区。
みんなご存知!時価総額ナンバーワン i PhoneのAppleやマークザッカーバーグーのFacebook、我らが先生GoogleのAlphabet、最近話題のAirbnbなどなど世界の超有名企業たちが集まる地です!
慶くんはシリコンバレーで滞在期間中朝から晩まで現地の投資家にプレゼンテーションの繰り返し!日本で賞をもらって自信に満ち溢れていたものの、、なんとボコボコに。。。
世界の最先端のレベル!
まず英語のレベルが高すぎる。日常会話レベルじゃ到底かなわない。専門用語がバンバン飛び交いついていけない。質問のレベルが高すぎる
痛い質問がどんどん飛んでくる。思考がはやすぎて追いつかない。やはりシリコンバレーの投資家は凄かった。
完全に準備不足を実感させられた。ビジョンがあって社会性があることは当たり前。今のビジネスコンテストは実際に起業している人や研究で技術を持っている人、プロダクトを持ってる人が競い合う場。
世界最高のビジネスの場で濃い時間を過ごすことができた。
シリコンバレーってどんなところ?
シリコンバレーのニュースはこちらから!
スタートアップの情報
ビジネスコンテスト後
ビジネスコンテストで賞を取るのは正直すごく困難なこと。多くの時間を費やして資料を作成しなければならないし、プレゼン力もかならず必要。そもそもアイデアが悪いことだってある。しんどいことのほうが多いかもしれないけど、ビジネスコンテストで獲った賞金で食べるご飯はめちゃめちゃおいしい!
有識者から意見を頂いたりお話させていただくことができるというのもビジネスコンテストのいい点。クラウドワークスの社長ウォンテッドリーのCTOタリーズの特別顧問が審査員として参加していて、著名人の方に学生のうちから意見を頂くという経験をできる。励みにもなるし、成長のきっかけになる。
その後~起立性調節障害の支援活動
彼は今、かつて悩まされていた持病、起立性調節障害(OD)の患者や治療をサポートする活動を自ら行っている。患者は多いが、まだ社会的に認知度が低い病気で問題は山ほどある。
さいごに・・
1つのことに集中して取り組むことはすごく大切なこと。知らない間にだれよりも飛びぬけて成長しているし、1つのことに時間を使えば使うほどスキルがつくし、おのずと結果にもつながる。結果が出ると自信がつくし次の行動のエネルギーにもなる。
でも、0から始めるのは難しい。チャレンジしたい人、何かはじめたい人にアドバイスができる。
やりたいことがある人はやり方を知っている人とつながろう。一緒にやってくれたり、サポートしてくれる。
やりたいことがわからない人は、手あたり次第なんでも参加してみよう。興味ないこともやってみれば楽しいことが多い。機会は降ってきたときにつかもう。
Syumirun!もみんなのチャレンジに全力でサポートします!ぜひ連絡ください!
“大きな成功は突然起きたりしない。ゆっくりと小さな積み重ねから生まれるものだ。
チャンスをつかむために普段から何気ないことを大切にしよう。あなたにしかできないことがきっとある”
河瀬 慶くん実は立命館大学の+Rな人にも紹介されています!気になる人はぜひ!
僕も!私も!ビジコン出てみたい!って人はぜひteam-ritsuへ↓
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